アカシマホソユビシャコ     (甲殻網 口脚目 ヒラメホソユビシャコ科) 学名 Faughnia haani 
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2006年2月20日  萩沖、底曳網にて採集。全長13cm。
これまで日本海での採取確認は報告されてない。
◆ 地方名
◆ 分布
台湾、香港、オーストラリアの北西陸棚やアラフラ海の水深100m 前後に分布する。
日本では紀伊水道、土佐湾、東シナ海などで採集されている。
◆ 特徴
全長は15 cm。体表は小孔におおわれる。各節背面の前縁から側縁は灰白色になり、中央部は菱形様や卵形様に赤橙色に彩られる。捕脚や頭胸甲縁部や尾肢の基部は淡色となる。
 眼はかなり幅広く双峰型で、眼柄に対して斜めにつく。額板は幅広く、前縁中央部は下方に曲がり、前縁に弱い凹みを形成するが棘出しない。頭胸甲の前半部は極端に狭く、後側縁には縁部隆起線がある。
 捕脚指節には先端を含め3歯が備わる。前節の前縁には櫛状の歯があり、基部可動棘は3本ある。
腕節の背隆起上には2つの突起がある。 第6・第7胸節の側縁は丸い。
 第1〜第5腹節には明瞭な隆起線はないが、第6腹節には、3対の弱い隆起線があり、このうち亜中央隆起線と側部隆起線の後縁は棘出する。
 尾節は幅広く、背部中央には後部が棘出する中央隆起線があり、左右に3対の隆起線が並ぶ。それらは内側から、中央隆起線の副隆起線、中間隆起線、縁部 隆起線である。後縁には3対の棘、亜中央棘、中間棘、側棘がある。亜中央棘の先端は可動となる。亜中央棘と中間棘の間には1本の中間歯がはえる。また、 その両端および中間棘と側棘の間(側歯)には,それぞれ1小歯が備わることがある。
 尾肢の叉状突起は細長く、3棘がある。また、最も基部の棘よりさらに基部内側は凹凸縁あるいは鋸歯縁となる。外肢の基部節外縁には8本の可動棘が列生 する。

※日本産全種を網羅した拙著「シャコの生物学と資源管理」から抜粋しました。
◆ 料理
 
味の評価
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